日本では、いま全就業人口のうち、実際に食料を生産してる農業就業人口は、わずか四.八一%にすぎません。
65 ガット交渉風景
そして工業化が進むにつれて、農産物も工業製品と同じ「商品」として扱われるようになっています。つまりいかに利益を生むかが優先されるようになってきたのです。
ガットの農業交渉も、そういう合意を取りつける場になっています。
66 中国果樹園
農産物は、かつてのように飢えを満たし、健康を維持するものではなく、いかに利益を生むかだけが最大の関心事になっているのです。例えば、市場経済導入後の中国でも、
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